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吉田人権会館だより「みおつくし」 2016年9月号

会館だより「みおつくし」を発行しました。(2016年9月)

 

表紙

リマ先生の夏休み工作講座でフェイクスイーツづくりをする子どもたちの表紙です。

手前から「のんびりした表情」「元気のいい表情」一番奥の「緊張している表情」の三者三様の表情を見せてくれています。

2016_9 みおつくし

P2-P3 特集 ひとり ひとりの「あたりまえ・・・」

会館だより、人権会館だより、広報、刊行物

P4 オバマ大統領のヒロシマ訪問に思う(人権相談員コラム)/編集後記など

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「みおつくし」に対するご意見・ご感想、または取り上げて欲しい事案・情報など、市民のみなさまからの声をお待ちしております。

お問合わせ先   0826‐42‐2826

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【関連項目】

ひとり ひとりの 「あたりまえ…」

 

ひとり ひとりの「あたりまえ…」は、人の価値基準や判断基準など
言ってみれば「その人そのもの―」。
傷つけて良いはずはないのに、現実は自分の「あたりまえ」で
つい他人の「あたりまえ」を傷つけてしまいがちです。

障がいのある子ども達の居場所づくりや、集団生活を学べる場所として、スタートした「放課後等デイサービス事業」。
この事業が行われている現場の息いき遣づかいに耳を澄ませて
互いの「あたりまえ」を大切にし
互いが「あたりまえ」に暮らすための 共生のヒントを探ります―

8月3日の蒸し暑い日、合同会社グラース(代表 橋本真理子さん)が運営している児童デイサービス「からふる吉田」を訪れました。夏休みなどの長期の休みなると、小中学生を中心に子ども達が増え、常時10人程の子ども達が利用しています。

1年前、管理責任者の渡邊奈津子こさんが「からふる吉田」に関わり始めた頃は、子ども達の衝しょう突とつでハラハラする場面も多かったとのことです。
「変化を受け止められない子、言葉で自分の思いをうまく伝えられない子、相手の思いを感じ取ることが苦手な子にとって、集団の中で人と関ることは、私たちが思っている以上に難しいことです」と渡邊さんは話してくれました。「また逆に、感性が繊細さいで相手を思いやる優しい子、勉強面で特定の科目に得意な子、絵画など芸術面で感性を発揮する子など、個性溢あふれる子どもも多くいます」と語ってくれました。
こうして子ども達の個性を、スタッフが受け止めながら、場面を変えたり、時にはスタッフが思いを代弁したりと試行錯誤の1年を過ごして、現在にいたります。
そして渡邊さんは「衝突も含めて、人と関り合うことが成長のきっかけになる」と言います。さらに渡邊さんは、「スタッフが細心の注意を払い、その子の持つ得意な面を伸ばし、子ども達にとって『ほっ』とできる場所づくりのお手伝いができたらいいな」と話してくれました。
今現在のお気持ちを伺ってみると、開口一番「楽しいですよ、子ども達は毎日色々な顔を見せてくれます。その成長し変化していく姿を間近で感じられることに感謝の一言ですね」と渡邊さん。

寄り添え合える場所で、関わり合い、共に成長する、「共成」。
「共成」し「共生」する―

 


「よく友だちが『大変な仕事をしてるな』って言います。
そんな時ボクは―
みんなも、厳しいノルマがある大変な仕事をしているだろ?
だから、障がいのある人と関わる仕事が特別に大変だと思うのは
違うんじゃないか? って返すようにしています(笑)」

 

ここ「くらむぼん」は社会福祉法人ひとは福祉会(理事長 寺尾文尚しょうさん)が運営する事業所です。同福祉会は、4年前に制度が成立する10年以上も前から、この事業に取り組んできました。施設長の佐さ竹正充さんに事業の目的や子ども達との関わりについてお聞きしました。

「ここは障がいのある子ども達にとって、『~しなければならない』という場所ではありません。学校が、がんばる所、家庭が、くつろげる所なら、ここは、仲間と学べる所です。
例えば月曜日におやつのメニューを決める『話し合い』という活動があります。火曜日に材料の買い物に行き、水曜日におやつを作る。子ども達は、集団生活の難しさや楽しさ、地域の方々との関係、生活力、公共マナーを経験から学びます」と佐竹さんは施設の意義を語ります。
有名政治家の障がい者に対する認識不足の発言を例にとりながら、「未だに多くの人は、障がいのある人に対して、何もできないと思いがちです。ですが、彼らに支援は必要であっても、何もできない人たちではありません」と話され、こう続けます。
「そして私は、彼らを一方的に支援する人ではありません。私が彼らから、学び・気づかされることだって多くあります。彼らは自分らしく逞たくましく生きていて、私たちと同じように、人としての尊厳も、周囲に認められたい気持ちもあります。
だからこそ、地域・人と繋がった環境が、学び・育つ場として必要なのです」と話してくれました。

繋がりを持ち共に育つ「共育」。
理解し合い共に生きる「共生」。
「共育」と「共生」は繋がっている―

 

 

~自分の思いで自分の人生を選択して欲しい~


「私が話すことは、私の経験を通した個人的な話です。障がいのある子どもの保護者の気持ちを代表して話す訳ではないので、それを前提にインタビューをお受けします」と久美子さんは、不慣れなインタビューに戸惑いながらも、凛りんとした表情を私に向けてくれました。

ふゆちゃんが3歳の時、久美子さんは、気持ちが張り裂けそうなくらいピークを迎えていました。当時を振り返って久美子さんは、「彼女のことが見えていなかった」と語ります。
「彼女は知的障がいに加え、少し難聴もあるので、しゃべるのが遅くて、彼女が私に伝える言葉の意味がよく分からなかった。いや、向き合う方法が分からなかったから、分からなかったのかもしれません。毎日、言葉をぶつけられているみたいでした」。
「頑張って外出しても、他の子と違ったことをする、人目が気になり、家に帰ると『連れて行かなければよかった…』と、いつも後悔していました」。
3歳になって療育センターにも通うようになったふゆちゃんは、関わる人が増えて、どんどん心が育っていきます。でも、それを久美子さんに伝える方法を持っていませんでした。
周囲のアドバイスも心に響かないくらい疲れ果てた久美子さんに転機が訪れたのは、ふゆちゃんが自分の気持ちを伝えるために、独自の「手話」を開発した時からだと言います。
「彼女の気持ちが少しずつ理解できて、他人に彼女の気持ちを伝えることができた時、初めて本当に彼女を認められた気がします。そして、嬉しかったです」と話してくれました。
「彼女との関わり方が見えてきて、心が落ち着いてきました。まあ、今でも悩みや不安はあります。でも何かあったら、黙って話を聞いてくれる家族がいて、気持ちを共有できる仲間がいて、お世話になっている『くらむぼん』のスタッフの皆さんや地域の仲間がいて、何よりも成長を感じさせてくれる彼女が頑張っているから…」と周囲の支えがあるから、今があると語ります。
そして、こうも話してくれました。
「一人じゃないから、何があっても大丈夫、これだけは言えます。だって落ちっぱなしの人生なんてないし。
彼女には沢山の経験をしてもらって、心を『太く』育てて欲しい。そして、自分の思いで、自分の人生の選択をして欲しいと思っています」。

「共に歩む人」がいるから
「共に生きて」いける―
あなたの周りにもきっといます。


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