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市長コラム第42回 「ピンチ」を飛躍の「チャンス」に

 昨年は、長引く景気低迷に加え、東日本大震災が発生し、津波による被害や原子力発電所崩壊など、これまでに経験したことの無い惨事に見舞われました。震災による原子力発電所の崩壊は、国民が抱いていた原子力発電所の安全性に対する期待を裏切り、今後、日本のエネルギー対策の抜本的な見直しが必要になると思います。

 また、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の問題は、日本の農業施策に新たな課題を生じさせました。政府は環太平洋での取引の圧倒的大部分が工業製品であることから、TPPの交渉にいち早く応じる事を決定しましたが、今後の農業に関する方向性は示されておらず、農業を主産業とする安芸高田市にとっては、不満の残ったところであります。

 私は、この様な政府の決定事項に対して意見は申し上げても、政府の施策の方向性を決める権限はありません。この「ピンチ」を安芸高田市の飛躍の「チャンス」と捉え、施策に生かして行きたいと考えています。震災により発生したエネルギー問題・TPPによる農業・耕作放棄地・鳥獣被害・景気低迷による観光客の激減・人口減による少子高齢化問題等、いずれも我々中山間地域に課せられた「ピンチ」であり、課題であります。これらの課題を飛躍の「チャンス」ととらえ、事業の提案・推進をはかって行きたいと思っています。

 安芸高田市には、他の町に誇れる「お宝」が沢山あります。毛利元就や甲立古墳等の史跡・神楽等の伝統芸能・サンフレッチェ広島・湧永レオリック・三矢御膳や三矢えびす茶の特産品等・鳥獣、山林、農地・安芸高田市ふるさと応援の会等々です。これらを存分に生かした町づくりを展開して行きたいと思っております。

 一例として、昨年は神楽門前湯治村にて「第一回高校生の神楽甲子園」を、今年は東京にて神楽公演を実施しました。安芸高田市の神楽を全国に紹介する事ができ、観光振興が大きく前進するものと思います。神楽の公演を契機として、関東在住の吉田高校・向原高校の出身者など(約70名) と交流会を持ち、安芸高田市ふるさと応援の会への参加依頼や組織作りなど、意見交換を行いました。今後の安芸高田市の文化の振興は無論のこと、特産品等の関東地区での消費拡大に繋げたいと考えております。


 

 


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