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市長コラム第69回 安芸高田市の定住を促す

 先般、国道54号可部バイパス(大林工区)が竣工し、広島都市圏から安芸高田市への移動時間が大幅に短縮されました。安芸高田市は、土師ダム・湧泳庭園等の景勝地や毛利元就の歴史遺産はもとより、神楽・田楽の文化芸能、サンフレッチェ広島・湧永レオリック等のスポーツと素晴しい地域資源があり、近年、知名度も上昇傾向にあります。都市圏(広島市)にお住まいの皆様の中には、広島市から1時間程度の距離で都市圏周辺の文化を身近に感じられる場所に移住し、簡易な菜園を営んだり、花づくりを行ったりすることを希望されている方も沢山おられます。私は、安芸高田市はこれらの条件・要望を満たす絶好のまちであると思っております。
 平成26年度は、高まりつつある知名度や都市圏にお住いの方の希望を活かせる定住施策として、空家対策を重点的に実施したいと思います。これまでの空家対策は市民の皆様の申し出を基にした消極的な対策でありましたが、本年度は安芸高田市にある空家全戸2、320戸(平成20年度 住宅土地統計調査による)を対象に、市内全域で徹底した調査を行い、積極的な空家対策を講じていきたいと考えています。空家の所有者の意向により、売りたい空家、誰かに貸したい空家、将来的には自分で管理をしたい空家に分類し、それぞれの条件に合う調査を行います。

 安芸高田市の今後のまちづくりにおいて、人口減に歯止めをかける事は、最重要課題です。空家対策により人口が増えれば、市民税・交付税の増収はもとより、人が生活する上で欠かせない衣・食・住に係る消費も増え、まちの大きな経済発展も期待できます。施策の展開によっては、若者に定住していただけるまちづくりにもつなげていけることと思います。
 売りたい空家又は、貸したい空家については、市内の不動産業者のみならず、県内の不動産業者の皆様が空家の情報提供等の売貸し業務を望まれております。行政としましても、新聞広告等を活用しながら積極的に広報していきたいと思います。また、将来的に自分で管理しようと思っている空家については、空家の安全性、庭木・雑草等の管理を徹底し、隣人に迷惑とならないように、市として文書等による協力をお願い致します。
 市内には、空家の他に、空き地・耕作放棄地・廃屋等、有効に活用されていない物件が沢山あります。これらは視点を変えれば、魅力的なお宝であると言えます。このお宝を有効に活用しつつ、事業を効率的に展開していくためには、条例等の制定を含めて検討していかなければならない課題もあります。ただ、安芸高田市のお宝「空家」が定住対策の一助を担うことは確かだ、と私は考えております。空家対策により安芸高田市の人口減に歯止めをかけることにつながれば幸いです。


総務部 総務課
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