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市長コラム第53回 生涯現役「プラチナ世代」

 平成22年の国勢調査によると、日本の高度経済成長を支えた団塊の世代(日本のベビーブーム)の人々が退職の時期となり、平成24年以降の高齢化が、急速に進む結果となっております。

 安芸高田市においても、平成32年には、高齢化率が40%に達し、超高齢化社会を迎えます。今以上に高齢化対策が必要となる事は必至であります。高齢化社会において、高齢者の方々自らの、社会への支援活動の参画が大切となります。

 広島県では、高齢者対策の一貫として、全国に先駆けて「プラチナ世代支援協議会」を立ち上げ、施策の展開をしておられます。「プラチナ世代」とは、年齢的にも幅があり、個人の考え方、個人の生き方にも多様性がある55歳以上の方々の事と定義づけられています。「広島県に生まれ、育ち、住み、働いて良かった」と心から言える広島県を実現するためには、これまで知識や経験を積み重ねてきた方々に社会や地域で活躍していただくことが不可欠です。県民の皆様が「プラチナ」の様に、いつまでも輝き続ける環境づくりを推進されています。

 安芸高田市においても、今後到来する超高齢化社会に対応するには、「プラチナ世代」の皆様の協力が必要不可欠です。国の調査によれば、54%以上の高齢者が社会の役に立ちたい、社会貢献をしたいと思っておられます。言い換えれば、社会貢献が生きがい対策にもなり、なにより元気の源となります。そのためには60歳の定年後に60歳からの生き方の対策を立てるより、少し早めに55歳頃から準備しておくことが60歳からのスムーズな移行を可能にしますので、早めの準備をおすすめします。行政としても、資格取得やマンパワーの活用を支援し、世話をする人(人材)を効果的に育成する必要があると思います。また、行政として、具体的に社会貢献度を示す指標を解りやすく明示し、社会貢献が検証出来るシステムを構築することも大切であります。

 私は、社会貢献は難しく考える必要はなく、世代間交流や家族ぐるみの交流、地域行事に楽しみながら参加するなど、マンパワーが発揮できる場面を創造する事が必要と考えています。藤原和博先生の著書「坂の上の坂」の中にサラリーマンが60歳で定年を迎えて、それから20年、30年という長い時間が残されている定年後の人生設計を立てるのではなく、少し元気なうちに、遅くとも55 歳までに積極的な地域社会への参画 や学校支援活動等、新しい事に挑戦すべきと記されています。早い時期のマンパワーのアップが必要と思います。

 定年は人生の終着駅ではなく、人生の通過点にすぎません。生涯現役として、これまでに学んだ多くの経験を生かし、夢と希望に満ち溢れた、第二の人生に向けて出発しようではありませんか。


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